読んだ / 作家の収支

 

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photo by Ashish Lohorung

 

本というものは不思議なもので、一般の商品とは違って独自の販売方法があるようで、基本的に安売りをしていたりすることがありません。
(出版の流通の不思議さについてはこちら

そんな既存の商売方法をぶち壊すがごとく、Amazonでは電子書籍がセールで普通に売られています。
※ちなみに知らない人のためにお伝えすると、Amazonの電子書籍を売っているページをKindleストアと言います。

 

出版社も売り方を色々考えているようで、巻数の多い漫画なんかは1〜3巻くらいは無料で売っていたり(フリーミアムで配っている?)します。

最近は10巻くらいまで無料っていうのもあってビックリです。

 

Kindleストアには毎月安売りしているコーナーがあって、「Kindle月替わりセール」という名称で約30タイトルくらいが毎月入れ替わりでセール販売されています。(たぶん中の人チョイスなのかな?)

プログラミングの本などは売価が¥3,000くらいするものが多いので、自分が欲しかった書籍が対象になっていた時は「よっしゃ!」とちょっと飛び跳ねます。

 

毎月そこで気になった書籍を1、2冊買って読んでいるんですが、今月はタイトルに惹かれ以下の書籍を買ってみました。

 

作家の収支 (幻冬舎新書)

作家の収支 (幻冬舎新書)

 

 

普段は¥821、今は月替わりセールで¥299で販売しています。

 

内容や評価はひとそれぞれなので、カスタマーレビューを読んで参考にすれば良いと思いますが、個人的に印税率についてのページが妙に納得しました。

 

出版社の取り分について、いろんなところで読んだり聞いたりはしていましたが、そのたびに正直「高くね?」と常々思っていたんです。

この本を読んで宣伝や販売のコスト、リスク管理等含めると、なるほど・・を通り越して出版社っていままでよくやってこれたな、と妙に感心していまいました。

 

もう1点非常に感心したのは、売れる作家というものは、世間の欲求といいますか、空気感をつかんで商品にするのがすごく上手なんだ、と感じました。タイトルなんて非常に秀逸です。

 

人々の知りたいこと、望んでいるものをつかんで形にする。

自分の表現を見直すヒントをもらった気がします。